私はあなたの止まり木でありたい。
どんなに強い鳥でも、羽ばたき続ければ疲れてしまうから。
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学生連載 第1話。
「こんな日常が、あったらいい」
をモットーに、ひたすら妄想突っ走ります☆(
「いってきます!」
そう叫んで家を飛び出した。
早足で歩きながらシャツの袖口のボタンを止めようとするも、なかなか止まらない。
休み明け、憂鬱な月曜日の朝。
心の中で舌打ちをして腕時計を見れば、無機質な針が示す始業10分前。
諦めて歩く速度を落とし、再び袖口のボタンをいじりはじめたその時、
「らしくねぇな、めずらしく遅刻か?」
キキィッ、と派手な音を立てて私のそばに自転車が止まる。
「おはよう、踏青。」
散り散りのうろこ雲の間から顔を出した太陽に目を細めて、彼に微笑みかけた。
「…あれ?生徒会長サマこそ遅刻なんてらしくないじゃん。」
私の言葉をハッと鼻であしらうと、余裕たっぷりの笑みで彼は笑う。
「始業まであと5分。」
ヒョイっと鞄が手から奪われて、自転車の籠に乗せられる。
「間に合わせてやるよ。」
「はぁっ!?」
自転車の二人乗りは禁止。
朝礼でそう注意してたのは誰だっけ?
「生徒会長の特権だ、ありがたく思え。」
タン、と彼のローファーがアスファルトを蹴る。
「…ありがと。」
ピシリと折り目のきいた彼のシャツに頬を寄せて、
さわやかな秋の空の眩しさを見上げた。
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HN:
咲遊
性別:
女性
職業:
学生
自己紹介:
いますぐ引き返したほうがきっとあなたのため。
私の夢の世界
歪んでたり 痛かったり。
気分を害されても
責任は負えませんのであしからず。
ちなみに、
このブログ内の文章の
無断二次転載は禁止
です。(ないと思うけど)
それではどうぞ ごゆっくり。
いますぐ引き返したほうがきっとあなたのため。
私の夢の世界
歪んでたり 痛かったり。
気分を害されても
責任は負えませんのであしからず。
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